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UPDATE3: 三菱重<7011.T>がジェット旅客機の事業化決定、課題は受注先の獲得

*社長のコメントなどを追加して再構成しました。

 [東京 28日 ロイター] 三菱重工業7011.Tは28日、国産初となる小型ジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」の事業化を決定したと発表した。2013年の就航を目指し、中核事業に育成する。今後は同機を導入する航空会社をどこまで獲得できるかが課題となる。

 三菱重工は機体の開発や製造、販売を手がける新会社「三菱航空機」を4月1日に設立する。当初の資本金は30億円で、三菱重工が全額を出資。1年以内をめどに1000億円へ増資し、このうち3分の2程度を三菱重工が負担する。残額はトヨタ自動車7203.Tや三菱商事8058.T、三井物産8031.T、住友商事8053.T、日本政策投資銀行などに出資を要請している。

 総開発費は1500億─1800億円を想定。政府が一部を負担する。今後10年程度は赤字事業となる見込みで、その間は原動機や自動車用過給器(ターボチャージャー)など好調な事業で支える。

 三菱重工によると、MRJのような60─100席ほどの小型ジェット機は今後20年間で5000機以上の需要が見込まれる。ロシアや中国勢の市場参入も予想されるが、会見した佃和夫社長は「5000機のうち1000機は受注したい」と抱負を述べた。

 国産旅客機の誕生はプロペラ機の「YS─11」以来およそ40年ぶりで、ジェット旅客機は今回が初めてとなる。佃社長は「官民ともに悲願だった。この機を逃せば、日本が主導権を握って開発することはできなくなると考えた」と事業化に踏み切った理由を説明した。

 甘利明経済産業相は同日、「MRJプロジェクトをきっかけに航空機産業全体がさらなる飛躍を遂げ、製造業が高度化するように、政策を強力に推進していきたい」との談話を発表した。  

 今後の課題は、MRJを導入する航空会社をどこまで広げられるかどうか。すでに25機(10機は仮発注)の購入方針を決定した全日本空輸(ANA)9202.T以外に、現時点で採用を正式に決めた企業はない。佃社長は「いままで100社ぐらいを回ったが、総じて高い評価を受けている。これからの商談のなかで、受注を積み重ねていきたい」と述べた。

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