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上海モーターショー、入り混じる中国発の期待と脅威

 [上海 20日 ロイター] 上海自動車ショーが20日、上海新国際博覧センターで開幕した。世界中から集まった業界幹部らは、2009年の中国の自動車販売台数が前年比で最大10%増加するとの見通しを示している。

 世界の主要な自動車市場で唯一明るさを見せる中国だが、世界の大手自動車メーカーにとっては、中国メーカーが潜在的かつ野心的なライバルとして台頭してくることも意味する。

 上海モーターショーでは、これまで技術面で外国メーカーに頼っていた国内自動車メーカーも独自ブランドの高級車を披露しており、そうした車種で世界市場に打って出る構えも見せている。

 トヨタ自動車7203.Tの渡辺捷昭社長は記者会見で、世界的な危機でほかの市場が縮小するなか、中国は自動車市場の成長に適切かつタイムリーな政策を打ってきたと評価。「中国の自動車産業の未来に大きな期待を抱いている」と述べた。

 中国は今年に入り、米国を抜いて世界最大の自動車市場となった。3月の自動車販売台数は、政府の税制優遇などが功を奏し、前年比約10%増と高い伸びを見せている。

 米ゼネラル・モーターズ(GM)GM.Nの中国法人GMチャイナ・グループのケビン・ウェール最高経営責任者(CEO)は20日の記者会見で、2009年の中国での同社販売台数は前年比5─10%の伸びを見込んでいると述べた。

 ホンダ7267.Tも、今年の中国販売台数は前年比10%増の52万台になると予想している。

 GMの3月の中国自動車販売台数は、前年同月比で約25%増の13万7004台と過去最高を記録。GMアジア太平洋地区担当社長のニック・ライリー氏は「世界の業界トップであり続けるには、GMは中国とアジアパシフィックでリーダーであり続けなければならない」と語っている。

 <野心的な競合相手に>

 成長を続ける中国市場の恩恵を受ける世界の大手自動車メーカーだが、将来的には中国メーカーとの競争激化にも直面することになる。

 GMの中国でのパートナーである上海汽車(SAIC)は、独自ブランドの乗用車販売台数が2009年1─3月は4倍に増えたとしている。電池メーカー比亜迪(BYD)1211.HK傘下の比亜迪汽車(BYDオート)は、2009年の目標販売台数を前年比倍増の約40万台としている。

 米フォード・モーターF.Nと提携する重慶長安汽車000625.SZは、世界中で多くの自動車メーカーが打撃を受けている現状について、中国メーカーが買収を通じて世界に進出していくチャンスだとしている。

 同社のXu Liuping会長は、19日に行われた記者会見で「危機が長引けば長引くほど、米国や欧州の自動車メーカーの破たんや縮小の可能性は大きくなる。それは中国メーカーが入り込むチャンスを提供している」と語った。

 同社を含む複数の中国自動車メーカーは、フォードが売却先を探している傘下の高級車ブランド「ボルボ」にも関心を示している。

 ただ、上海モーターショーに集まった世界の自動車業界の幹部らは、台頭してくる中国メーカーの脅威よりもむしろ、世界最大の自動車市場としての中国に注目する。

 独ダイムラーDAIGn.DEの北東アジア部門の責任者ウルリッヒ・ウォーカー氏は19日、ロイターの取材に対し「金融危機は中国での当社のアプローチや予想には影響しておらず、現時点でわれわれは幸運な側にいる」と語った。

 日産自動車7201.Tのシニア・バイスプレジデント、アンディ・パーマー氏もこうした見方に同調する。同氏は記者会見で「世界的な経済危機と金融危機は和らぐ気配がなく、今年は激動が続いている。しかし、下降傾向があるにしろ、成長と潜在性という点で、中国は日産にとって明るい場所で変わりはない」と語った。

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