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サッポロHDがポッカと12年に経営統合へ、非酒類事業や海外展開を強化

 [東京 10日 ロイター] サッポロホールディングス2501.Tは10日、ポッカコーポレーション(名古屋市)の株式を追加取得し、経営統合に向けた協議を始めることで合意したと発表した。主力の国内ビール市場が縮小傾向にあるなか、清涼飲料や食品など非アルコール事業を強化する。

 2月10日、サッポロホールディングスは、ポッカコーポレーションの株式を追加取得し、経営統合に向けた協議を始めることで合意したと発表した。写真は2010年1月、東京でインタビューに応じるサッポロHDの村上社長(2011年 ロイター/Yuriko Nakao)

 また、ポッカはシンガポールの家庭用市場で強力な販売網を有していることから、これを活用して、ビールの拡販にもつなげたい考え。

 サッポロHDの村上隆男社長は会見で「一層の価値向上策を検討する中で、より存在感を発揮するには、ステージを上げ、一体となった経営が最善の方策と一致した」と述べた。一方、再上場を目指しているとみられていたポッカの堀雅寿社長は、2005年のMBO以降、再上場を目指すことで企業を引っ張ってきたことを認めたうえで「あまりにも経営環境が大きく変わり、上場が最適とは考えにくくなった」と述べ、サッポロHDとの経営統合を選んだ理由を説明した。

 両社は、経営統合に向けて委員会を設置し、2012年4月に新体制で経営をスタートすることを目指す。グループ内組織の再編成のほか、持ち株会社の経営体制、社名などを協議する。「どのような形がグループ全体で最も企業価値を上げていけるか、これから考える」(村上社長)としながらも、基本的には、アルコール・酒類と清涼飲料や食品などの非アルコール、不動産が3本柱になる形を考えている。

 2012年の連結売上高は5195億円、のれん償却前営業利益は240億円を見込んでいる。シナジー効果は含んでいない。また、経営統合後は、アジアでの展開も加速する方針。現在両社合算で10.7%の海外売上高比率は、2012年に12.1%に上昇する見込み。

 サッポロは現在ポッカの株式21.4%を保有するが、投資会社アドバンテッジ・パートナーズ(千代田区)系のファンドや明治ホールディングス2269.T傘下の明治製菓などから212億7300万円で株式を追加取得する。保有比率は85.5%になる見込み。取得予定日は3月29日。

 100%取得の可能性については「残りを保有する株主に何か話しているわけではない。100%にするかどうかは、今現在、何も決まっていない」(村上社長)と述べるにとどめた。

 明治製菓とポッカの資本関係は解消することになるが、業務提携は今後も継続する。

 両社は2009年9月に資本・業務提携して以来、自動販売機事業の強化や共同調達などで、2010年1年間で5億円のシナジーが出たとしている。

(ロイターニュース 江本 恵美 清水 律子)

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