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野村がすかいらーく売却で最終合意へ、約2600億円=関係筋

 [東京 12日 ロイター] 野村ホールディングス8604.Tと米ファンドのベインキャピタルは、月内にも野村の投資先の大手レストランチェーン、すかいらーく(東京都武蔵野市)をベインに売却することで最終合意する。関係筋がロイターに述べた。金額は約2600億円となるもよう。

 10月12日、野村ホールディングスと米ファンドのベインキャピタルは、月内にも野村の投資先の大手レストランチェーン、すかいらーくをベインに売却することで最終合意する。都内のすかいらーく店舗で2006年6月撮影(2011年 ロイター/Yuriko Nakao)

 成立すれば、ファンドが関わるM&A(合併・買収)としては、2009年5月のベインによるベルシステム24の買収(1032億円)以来の大型案件となる。

 当初、売却は今年3月にまとまる予定だったが、東日本大震災の影響で交渉はいったん中断し、その後すかいらーくの店舗で発生した赤痢問題が重なり、最終合意が遅れていた。3月の震災を踏まえ、すかいらーくの企業価値が大きく変わる可能性も指摘されたが、米ドルベースの売却価格は34億ドル程度となり、震災前の金額から大きくかい離しないもようだ。

 野村は12日、「当該内容の発表を行った事実はない」とのコメントを発表した。

 大手金融機関は国際的な自己資本や流動性規制に対応するため、自己資金を使った投資案件からのエグジット(売却)を進めており、今回の野村の動きも、こうした流れに沿ったものとなる。野村は3月、投資先だったツバキナカシマ(奈良県)をカーライル・グループ[CYL.UL]に売却していた。

 残る大型の投資案件としては、足利銀行(約1200億円、優先株も含む)のほか、欧州で運営するファンド「テラ・ファーマ」(1217億円)などがある。

 すかいらーくは、創業家の横川竟社長らが1代で国内最大級の外食チェーンに育てたが、経営改革を進めるために、野村グループの投資会社、野村プリンシパル・ファイナンスとCVCキャピタルパートナーズが2006年にすかいらーくの株式を公開買付けし、非上場化していた。

 <格付けに注目>

 野村は11月1日に2011年7─9月期の決算発表を予定している。四半期決算の予測値を集計しているアナリスト(2人)によると、野村の7─9月期決算の純損益の予測平均値は426億8000万円の赤字となっている。

 ドイツ銀行のアナリスト村木正雄氏は、野村の10─12月期決算が黒字になるかや、格付けの動向に注目していると指摘した。

 格付け会社フィッチ・レーティングスは11日、野村ホールディングスの格付けのアウトルックを「強含み」から「安定的」に変更しており、村木氏は、ムーディーズなど他の格付け会社が「(野村の)7─9月期決算発表の後にアウトルックをどうするか確認したい」と述べた。

  (ロイターニュース 江本 恵美、ネイサン・レイン;編集 内田慎一)

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