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UPDATE1: オリンパス<7733.T>の取締役選任、ISSとグラス・ルイスが株主に反対助言

 [東京 11日 ロイター] 米議決権行使助言会社ISSとグラス・ルイスは、オリンパス7733.Tの臨時株主総会で、社長候補の笹宏行氏らの選任に反対するよう機関投資家らに助言した。総会での機関投資家の行動に助言をする両社が反対を推奨することで、臨時株主総会でオリンパスの取締役会選任に影響が出る可能性がある。

 ISSが反対票を投じるよう助言しているのは、会長候補の木本泰行氏、社長候補の笹宏行氏、藤塚英明氏の3人の取締役選任。木本氏と藤塚氏はそれぞれ、オリンパスの取引銀行である三井住友銀行と三菱UFJ銀行の出身で、株主の利益より取引銀行としての立場を優先する恐れがあるとの懸念を示した。

 笹氏の選任についてISSは、医療や内視鏡ビジネスなどオリンパスの中核事業の出身では、現時点で同社が必要とする非中核事業の見直しや財務基盤の強化などを進めるのに不十分だと指摘した。

 ISSは、3人の取締役選任候補のほか、損失隠しの発覚に伴う訂正後の決算の承認と、日本生命保険の財務審査部長で監査役候補の清水昌氏の選任にも反対するよう助言した。

 一方、グラス・ルイスは7人の取締役候補の選任に反対するよう助言した。7人の内訳は、会長候補の木本氏、社長候補の笹氏のほか、藤塚英明氏(元三菱東京UFJ銀執行役員)、蛭田史郎氏(旭化成3407.T最高顧問)、林繁雄氏(オリンパス執行役員)、西川元啓氏(元新日本製鉄5401.T常務)、竹内康雄氏(オリンパス執行役員)。

 グラス・ルイスは、ガバナンスやコンプライアンス体制の見直しなどのために設置されたオリンパスの「経営改革委員会」が、会計不祥事で取締役会のメンバーが逮捕された後もオリンパスの取締役と監査役の総退陣を求めなかったと指摘した。その上で、経営改革委員会の主要メンバーである西川氏と蛭田氏を今回の臨時株主総会で取締役会の選任候補にすることを疑問視する、としている。

 また、取引銀行との関係の深さから、会長候補の木本氏と社長候補の笹氏の選任に疑問を呈するとした上で、オリンパスの株式の25─30%を保有する9ファンドを含む海外投資家が「銀行主導の再建は株主ではなく、債権者のためのものとなるだろう」と懸念を表明したという。

 9ファンドは、APGアセットマネジメント・アジア(香港)、米ハリス・アソシエイツ、英F&Cマネジメントなど英米アジアの9社。

 グラス・ルイスによると、オリンパスの上位株主は、三菱UFJフィナンシャル・グループ8306.Tがグループ全体で5.81%の筆頭株主。2位以下は、日本生命(4.90%)、タワー投資顧問(4.64%)、4位ハリス・アソシエイツ(4.00%)、5位サウスイースタン・アセットマネジメント(3.95%)となっている。

 オリンパスは4月20日に臨時株主総会を開く予定で、新しい取締役や監査役の選任、訂正後の決算の承認などを議案としている。

(ロイターニュース 江本 恵美)

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