[リスボン 17日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)は2009年の世界経済の
成長率予想を1月時点のプラス0.5%からマイナス0.6%に下方修正した。ストロス
カーンIMF専務理事のアドバイザーを務めるテレサ・テルミナシアン氏が明らかにした。
IMFは最新の経済見通しを近く発表する公算が大きいとしている。
同氏が記者団に語ったところによれば、IMFは09年の米経済成長率をマイナス
2.6%とし、1月時点の予想(マイナス1.6%)を一段と引き下げた。
ユーロ圏はマイナス3.2%、日本はマイナス5%と予想。1月時点ではユーロ圏がマ
イナス2%、日本がマイナス2.6%だった。
テルミナシアン氏は当地で開催された会合で「シナリオは一段と悪化に向かうだろう。
これについては(ストロスカーンIMF)専務理事がすでに述べていることだ。今回は本
当の世界危機であり、地域や発展の水準に関係なく影響を与えている」と述べた。
IMFによる最新の世界経済見通しは、4月24―25日にワシントンで開かれる世界
銀行・IMFの会合に先立って発表される見通し。
テルミナシアン氏が明かしたIMFの成長率予想の内訳は以下の通り。
2009年 2010年
世界経済 -0.6 2.3
米国 -2.6 0.2
ユーロ圏 -3.2 0.1
日本 -5.0 0.0
英国 -3.8 -0.2
カナダ -2.0 1.2
G7 -3.2 0.2
アジア 3.6 5.8
ラテンアメリカ -0.6 2.3
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