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豪史上最悪の山火事、死者数は300人に達するとの報道も

 [シドニー 11日 ロイター] オーストラリアで発生した同国史上最悪の山火事で、10日現在、181人の死亡が確認されたが、気温の低下により、消火活動に進展がみられた。

 警察当局の科学捜査は、灰の中から遺体を確認する作業を進めているが、焼失した地域の多くはまだ捜索が行われていないため、死者数は300人に達する可能性もあるとシドニー・モーニング・ヘラルド紙が伝えた。

 ビクトリア州のジョン・ブランビー首相は、約500人が住む町マリーズビルでは50─100人が死亡している可能性があるとの見方を示した。

 7日夜、火に飲み込まれる10分前までマリーズビルにいた消防士のジョン・マンデーさんは「死者数は膨大になるだろう」とオーストラリアン紙に語った。マンデーさんらはマリーズビルの家の中に閉じ込められた人たちを助けに戻ろうとしたが、出来なかったという。

 山火事は7日夜にメルボルン北方を襲った。同日は気温が過去最高の46.4度まで上昇したうえ、強風にもあおられて被害が拡大した。

 一方、ビクトリア州警察は「オペレーション・フェニックス」と名づけれた同国史上最大の放火捜査を開始した。今回の山火事は、落雷など発火の原因となる自然現象がなかったため、警察は放火の疑いがあるとみている。

 焼失面積はロンドンの2倍に相当。被害を受けたメルボルン北方の20の町を含む地域が犯罪現場とされている。750棟以上が焼失した。

原文参照番号[nLA409638](3000Xtraをご利用の場合、配信後24時間以上経過した記事でも380日以内であれば[ID:nLA409638]でご覧になれます。なお、契約の内容によっては、原文がご覧いただけない場合もあります)

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