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ジャパンディスプレイ、主力工場の生産能力を倍増へ=社長

[東京 5日 ロイター] - 中小型液晶の世界最大手、ジャパンディスプレイ(JDI)の大塚周一社長は5日、ロイターのインタビューで、主力の茂原工場(千葉県茂原市)の生産能力を今年の年末までに現在の50%増まで増強し、来年6―7月に倍増する計画を明らかにした。

9月5日、中小型液晶の世界最大手ジャパンディスプレイ(JDI)の大塚周一社長は、ロイターのインタビューで、主力の茂原工場の生産能力を今年の年末までに現在の50%増まで増強し、来年6―7月に倍増する計画を明らかにした。千葉県で6月撮影(2013年 ロイター/Toru Hanai)

同工場の能力の上限に達することから、追加の工場建設も視野に入れる。株式の新規公開(IPO)は、早ければ2014年に実施する見通しという。

茂原工場は今年6月に稼働開始。スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末向けの高精細パネルの需要増が見込めるため、生産能力を早期に増強する必要があると判断したという。

第6世代と呼ばれる大型のガラス基板ベースで、現行は月2万4000枚の能力。能力増強に向けすでに設備の導入を始めており、年末には同3万6000枚の生産能力に引き上がる。来年6―7月には同工場の能力の上限の同5万枚に達し、計画する総額2000億円の投資資金を使い切る。

<LTPS液晶、タブレットに採用>

同工場のラインは、高精細画像を表示できる低温ポリシリコン(LTPS)と呼ばれる技術を採用。解像度が低く汎用品のアモルファスシリコンより生産の難易度が高く、技術面で優位にある。

LTPSによる中小型液晶は、ソニー6758.Tの「エクスペリアZ」など5型サイズのスマホに数多く採用されている。大塚社長は「昨年からスマホにLTPSの採用を働きかけて多くの機種に採用されたが、今期から初めてタブレット端末にもLTPS技術の液晶の供給を開始した」と述べた。

複数の関係筋によると、米グーグルGOOG.Oは7月(日本では8月)から発売した7型画面のタブレット端末「ネクサス7」の最新機種に、ジャパンディスプレイ製の液晶パネルを採用した。

また大塚社長は「スマホ向けの液晶の需要も従来からの大口顧客だけでなく、中国のスマホメーカーからの受注が増えている」と述べた。中国のスマホメーカーでは、華為技術(ファーウェイ)HWT.UL や中興通訊(ZTE)0763.HK000063.SZなど有名メーカーだけでなく、「ホワイトボックス」と呼ばれる低価格の無名ブランドメーカーもハイエンド製の生産に乗り出しており、同社のLTPSパネルを注文する動きが加速しているという。

<4─6月期は50%増収・営業黒字を確保>

大塚社長は、茂原工場の次の工場の建設について「需要があって資金的な手当てがあればいつでも投資判断する」と述べた。IPOについては「早ければ2014年、遅くとも2015年を目指す」と話した。

13年4―6月は前年同期比で50%増の売上高で、営業損益は黒字を確保した。茂原工場の立ち上げ費用がかさんだが、昨年6月に稼働した能美工場(石川県能美市)が増収に寄与した。

ジャパンディスプレイは2012年4月、日立製作所6501.T、東芝6502.T、ソニー6758.Tの中小型パネル事業が統合して発足。アップルAAPL.OのiPhone用パネルのほか、国内外の複数のスマホメーカーに高精細の中小型液晶を供給している。

*内容を追加して再送します。

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