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ダウ2万2000ドル突破:識者はこうみる

[3日 ロイター] - 米国株式市場は、ダウ工業株30種が終値で史上初めて節目の2万2000ドルを突破し、6営業日連続で過去最高値を更新した。iPhone(アイフォーン)販売が好調だったアップルAAPL.Oがけん引役となり、4.73%高で最高値に達した。市場関係者の見方は以下の通り。

 8月2日、米国株式市場は、ダウ工業株30種が終値で史上初めて節目の2万2000ドルを突破し、6営業日連続で過去最高値を更新した。iPhone販売が好調だったアップルがけん引役となり、4.73%高で最高値に達した。写真はニューヨーク証券取引所、7月撮影(2017年 ロイター/Brendan McDermid)

<ジャニー・モンゴメリー・スコット(フィラデルフィア)の首席投資ストラテジスト、マーク・ルスキーニ氏>

個人的に価格水準で判断を変えているわけではなく、むしろバリュエーションや基調的なファンダメンタルズを重視している。株式相場が年初からこれまで値上がりしている根本的な要因として、企業収益をめぐる好適な環境が挙げられ、こうした状況は今後も継続する公算が大きい。したがって、ダウ平均は2万2000ドルからさらに値上がりすると予想される。

とはいえ、市場に問題がないとはいえない。バリュエーションは割高でないにしても膨らんでいるほか、例えば運輸株があまり好調でないように、相場内でも動きに差がある。限られた銘柄群が相場の上げをけん引しており、こうした状況は通常、健全とはいわない。株価の大幅な調整は不可欠ではないが、利食い売りで調整が起きても不思議ではない。

<ETXキャピタルのシニア市場アナリスト、ニール・ウィルソン氏>

好決算を発表した米アップルAAPL.Oに押し上げられる形でダウが新たな節目を再び突破した。24日で2万ドルから2万1000ドルに上昇したのに比べると、2万1000ドルから2万2000ドルに到達するのには、一段と多くの時間を要した。だが、強気相場が最高速度まで加速する兆候を示唆しているだろう。

ダウはこれで年初来11%以上、ハイテク株が中心のナスダックは18%超それぞれ上昇している。だが8月は株式市場にとっては鬼門で、過去20年に5回しか月間で上昇したことがない。そのため決算シーズンの高揚感が薄れるのに伴い、上昇がどの程度持続するかを巡っては注意を要する。

<フェデレーティッド・インベスターズのポートフォリオマネジャー、スティーブン・シアバローン氏>

古き良き業績相場といったところだろう。第1・四半期の企業利益の伸びはここ5年で最高だった。第2・四半期はこれに次ぐ、ここ5年で2番目の伸びとなりそうだ。第3・四半期利益も少なくとも2桁の伸びが期待できると思う。企業業績が好調なことで、市場は財政改革の遅れに寛大でいられる。

これに加え、世界経済は極めて良好で、指標もまずまずの内容だ。米連邦準備理事会(FRB)の引き締めサイクルがハト派的なことも支援している。

だがトランプ政権が税制改革に進むか、医療保険制度改革(オバマケア)見直しに固執するかを巡り混乱が見られれば、8月か9月に相場が突然、変調をきたす可能性も否定できない。次期FRB議長の人事を巡る観測もボラティリティーを招く可能性がある。われわれは下落局面では買いに回るだろう。

<フォート・ピット・キャピタル・グループのシニア株式分析アナリスト、キム・フォレスト氏>

2万2000ドル乗せは単なる通過点という印象だ。企業決算が相場を押し上げているようだが、米経済だけでなく世界経済の好転も背景にはあるだろう。だがいずれかの時点で利益確定の動きが出て、調整が入ると予想している。ただ、今後入手する情報がわれわれの経済見通しを大きく変えない限り、一時的に急落する程度だろう。

市場はトランプ大統領が掲げる政策が2018、19年に後ずれすることをすでに織り込んでおり、早期に実現するとはみていない。

ドル安も大きな支援材料だ。決算を発表したS&P総合500種.SPX構成銘柄の多くは海外事業の割合が大きい。その点で為替の足かせは現時点でない。

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