[29日 ロイター] - 米素材科学のダウDOW.Nが29日に発表した昨年第4・四半期決算は、アジア事業の伸びと低コストが追い風となり売上高などが市場予想を上回った。また、米中通商問題を巡る緊張が緩和しつつあることが需要回復の一助となるとの見方を示した。
コスト削減については第4・四半期の約3500万ドルに続き、今年は1億4000万ドルの削減を実施すると表明。これを受け、ダウの株価は一時6%高となった。午後の取引では4.2%高の49.17ドルとなっている。
第4・四半期(12月31日まで)決算は、一時項目を除く1株当たりの営業利益が0.78ドルと、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の0.74ドルを上回った。
ただ株主帰属の純損失は23億2000万ドル。のれん代減損のほかリストラ費用が重しとなった。前年同期は8億9100万ドルの純利益を計上していた。
総売上高は14.6%減の102億ドル。ただ予想の100億7000万ドルは上回った。
今年第1・四半期については売上高が100億─104億ドルになるとの見通しを示した。市場予想は107億6000万ドル。
フィッタリング最高経営責任者(CEO)は、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大について、マスクなどの需要が若干増加していると述べた。
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