April 10, 2019 / 2:59 PM / 3 months ago

ECB理事会後のドラギ総裁発言要旨

[フランクフルト 10日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は10日、予想通り主要政策金利を据え置いた。金利ガイダンスも維持した。

 4月10日、欧州中央銀行(ECB)は予想通り主要政策金利を据え置いた。金利ガイダンスも維持した。写真は会見するドラギ総裁(2019年 ロイター/KAI PFAFFENBACH)

ECBは声明で「理事会は、主要政策金利が少なくとも今年末にかけて、また必要な間、現行水準にとどまると予想している」とし、金利ガイダンスを再確認した。

ドラギ総裁の理事会後の記者会見での発言は以下の通り。

<金融政策の有効性>

金融政策の効果は、雇用が1000万人増えるなど目に見える形で表れている。ECBは深刻な金融危機がもたらした様々な問題への対処を迫られたが、政策対応は非常に効果的だった。

<英国の欧州連合(EU)離脱>

英国とEUの相対的な規模を踏まえると、全体的な数字で(実体経済への)影響がかなり見られるとは考えないだろう。

ただ2つの重要な但し書きがある。

1つは、一部の国は英国経済の影響を特に受けやすく、当然影響も出るし、深刻なものとなる可能性がある。さらにそうした深刻な影響は大陸内の他地域にも及ぶだろう。

2点目は、バリューチェーンが相当広がっており、予期しない影響もかなり広範囲に及ぶ。このため仮にバリューチェーンが壊れる時点に至れば、地域的なおそらく深刻な影響が相当出る可能性がある。

<イタリア>

イタリアの優先課題は成長と雇用の回復で、同国は方法について認識している。

<政治に介入せず>

中銀は通常、政治論争には介入しない。ECBは時として欧州の枠組みを擁護したり、その整備や改善に向け助言を行うことが可能だ。

<預金金利階層化は時期尚早>

(中銀預金金利の階層化については)賛否について討議していない。これから6月までに入ってくる一段のデータの見極めが必要だ。

<データなお弱く>

入手データは引き続き弱く、製造業で顕著だ。成長の勢いが鈍化する傾向は今年にかけて続く見通しだ。

<景気後退リスクは低い>

予想される景気後退(リセッション)リスクは引き続き小さい。

<金利の見通し>

主要政策金利は少なくとも2019年末にかけて、さらに、インフレが目標に向け確実に持続的に収束していくために必要な限り、現行水準にとどまると予想している。

<TLTRO第3弾のプライシング>

貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)第3弾(TLTRO─III)のプライシングは、銀行を通した金融政策の伝達、および経済見通しの一段の展開の徹底的な検証を踏まえ実施される。

<銀行の貸出状況>

新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)を含め、ECBの金融政策は銀行貸出の良好な状況を保護する一助となるほか、とりわけ中小企業の資金調達を引き続き後押しする見通しだ。

<フォワードガイダンス>

ECBの主要金利に関するフォワードガイダンスを通して、かなりの金融政策刺激が提供されている。これは買い入れた資産の再投資、および新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)により強化されている。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below