[ワシントン 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は20日、ユーロ圏経済が繁栄し続けるには力強い世界的な成長と開放的な貿易が必要となるとの考えを示した。
ドラギ総裁は「ユーロ圏で見られている前向きな動きは、世界的な成長モメンタムから切り離せるものではない」とし、「開放的な貿易、投資、持続可能な金融フローは、効率性の改善を推し進める新たな技術の国境を越えた拡散に主要な役割を果たす」と述べた。
また、ユーロ圏経済は堅調に拡大しており、成長の裾野は業界ベース、国ベースで広範にわたっていると指摘。ECBのインフレ見通しに対する確信は高まったと述べた。ただ先行き不透明性が払しょくされない中、金融政策に関しては引き続き慎重で粘り強くある必要があるとの考えを示した。
ドラギ総裁の発言を受け、外国為替市場でユーロが上向いた。