November 21, 2014 / 10:02 AM / 6 years ago

ECB総裁が追加緩和の可能性に言及、インフレ期待「過度に低い」

[フランクフルト 21日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は21日、「過度に低い」インフレを早期に押し上げるため必要な措置を講じる必要があると述べ、ユーロ圏経済を支援する追加緩和措置の可能性に言及した。

 11月21日、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁(写真)は、低インフレが長引いた場合、ECBには時宜を得た方法で行動する用意があると表明した(2014年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

総裁は今後数カ月以内にユーロ圏経済が改善する兆しはないと指摘。現在の措置がインフレ押し上げにつながらなかった場合、流動性供給プログラムを強化する方針を示した。

総裁は銀行業界の会議で「われわれは引き続き、責務を果たしていく。物価の安定維持という責務に従ってインフレとインフレ期待を可能な限り早期に押し上げるため必要な措置を講じる」と述べた。

さらに「われわれの政策がこれを達成するのに十分効果的でなかったり、インフレ見通しにさらなるリスクが生じた場合はそれに応じて措置を強化し、資産買い入れの規模やペース、構成を変えることで介入手段を拡大する」と語った。

総裁はまた、ユーロ圏経済の厳しい状況について警告。短期的なインフレ期待は低過ぎると見なされる水準まで低下していると指摘した。

ドラギ総裁は17日、追加緩和には大規模な国債購入が含まれる可能性があると述べていた。

21日の総裁の発言を受け、イタリア10債、アイルランド10年債、オーストリア10年債利回りが過去最低水準に低下。ユーロ/ドルは1.24ドルに向けて下落した。欧州株は上昇している。

ABNアムロのエコノミスト、Nick Kounis氏は「こうした強いコメントは、追加金融緩和が近く実施される可能性を示している。問題はどのようなものになるかだ」と指摘した。

この日のドラギ総裁の発言について、ECBが国債買い入れ型の量的緩和(QE)実施に一歩近づいたことを示していると受け止める向きも多く、イタリアのパドアン経済・財務相はユーロ圏の経済成長を押し上げるためのECBの措置を歓迎するとのコメントを発表した。

ただ、同じ講演会場でドラギ総裁の直後に講演した独連銀のバイトマン総裁は、ECBの追加措置については一切触れなかった。両氏はECBの将来的な措置について対立が指摘されている。

ECBはこの日、景気支援策の一環として、カバードボンドに続き、資産担保証券(ABS)の買い入れを開始したと発表。

ただ、世界的な経済成長の主なけん引役の中国経済の先行きが不透明となるなか、ECBの一連の景気刺激策がどの程度効果があるのかは不明だ。

*内容を追加して再送します。

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