[20日 ロイター] - ノルウェーのクラシファイド広告グループ、アデビンタADEV.OLが米電子商取引大手イーベイEBAY.Oのクラシファイド広告(案内広告)事業の売却入札で優先交渉権を獲得したことが20日、関係者の話で分かった。売却額は約90億ドルという。
関係者によると、イーベイは売却合意後も同事業の少数株を維持する意向という。
アクティビスト(物言う投資家)として知られるエリオット・マネジメントやスターボード・バリューは企業価値向上に向け、同事業などの売却をイーベイに求めていた。
ドイツ銀行はノートで「ドイツやイタリア、英国など重複する地域はあるが、欧州全域のオンラインクラシファイド広告を手掛ける企業としてのアデビンタの地位を高める上で、今回の事業取得は魅力的」と評価した。
イーベイのクラシファイド広告事業は「Gumtree」、「Kijiji」などのブランドで、世界の1000都市以上でオンライン広告を提供している。同事業の第1・四半期の営業利益は8300万ドル。収入は2億4800万ドル。
ロイターは先週、関係筋の情報として、イーベイのクラシファイド広告事業に、オンライン小売りのプロサス、プライベートエクイティ(PE)連合、アデビンタが買収提案をしていると伝えた。
イーベイは現時点でコメント要請に応じていない。アデビンタの広報担当はコメントを控えた。
*内容を追加しました。
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