[香港 12日 ロイター] - 経営危機に陥っている中国の不動産大手、中国恒大集団は、社債の利払いを再び見送った。過去3週間で3回目の利払い見送りとなる。
社債投資家は利払い約1億5000万ドルについて、期限の11日までに受け取っていない。中国恒大は9月以降、それまで2度利払いを見送っている。
中国恒大からは今のところコメントを得られていない。
市場では、同社は10月18─19日にも正式にデフォルト(債務不履行)を宣言する可能性がある、としてカウントダウンが始まっている。
一方、国際通貨基金(IMF)は12日、中国には中国恒大に関連する問題に対応する能力があると指摘。ただ、その影響が拡大してより広範な金融ストレスを引き起こすリスクがあるとの見方を示した。
他の多くの不動産開発業者も年内に利払いを控えており、中国恒大の先行き不透明感が一段と増す中、危機が業界全体に拡大する懸念が強まっている。
シーポート・グローバルの新興国市場法人信用アナリストのHimanshu Porwal氏によると、年内注視すべき支払いと日程は以下の通り。
Oct. 15 - Shimao $820 million
Oct. 15 - Xinyuan $229 million
Oct. 18 - Sinic $244 million
Oct. 27 - Seazen Holdings $100 million
Nov. 8 - Central China Real Estate $400 million
Nov. 18 - Agile $200 million
Dec. 3 - Ronshine China $150 million
Dec. 7 - Kaisa $400 million
Dec. 17 - Fantasia $249 million
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