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デギンドスECB副総裁、金融セクターの広範なリスクを警告

欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁(写真)は1日、ECBは金融セクターの広範なリスクを監視しており、ユーロ圏の安定を維持するために行動する用意があると表明した。2022年12月、ドイツのフランクフルトで撮影(2023年 ロイター/Wolfgang Rattay)

[チェルノッビオ(イタリア) 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は1日、ECBは金融セクターの広範なリスクを監視しており、ユーロ圏の安定を維持するために行動する用意があると表明した。

当地で開催されたビジネスフォーラムで講演し、ユーロ圏の銀行は強固な資本と流動性を有しているが、金融システムの他の部分に危険が存在すると警告した。

「われわれの見解では、低金利下で急速に成長しリスク行動を拡大したノンバンクに金融システムの脆弱性が集中している」と指摘。こうした脆弱性に対処するための政策の改革が重要と訴えた。

「流動性のミスマッチを減らし、レバレッジに起因するリスクを軽減し、幅広い金融機関の流動性への備えを強化するなど、金融機関の耐性を高めるための政策に優先的に取り組むべきだ」と述べた。

今年は総合インフレ率が大幅に低下する可能性が高いが、基本的なインフレの力学は引き続き強いとの見方を示した。

「利益率の上昇、賃金の上昇、物価の上昇の相互作用は、インフレにより持続的な上昇リスクをもたらす可能性がある」と語った。

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