[フランクフルト 1日 ロイター] - ユーロ圏の銀行監督を担う欧州中央銀行(ECB)銀行監督委員会のエンリア委員長は1日、景気が再び低迷しない限り、ユーロ圏の銀行が10月から株主への配当を再開することを認める方針を示した。ただ、銀行には慎重な対応を求めたいとした。
エンリア委員長は「重大な悪影響がない限り、今年第3・四半期末に制限勧告を撤回し、通常の監督プロセスによる配当と自社株買いの検証に戻る予定だ」と述べた。
その上で「銀行の資本生成能力、不利な状況下での資産内容の悪化による潜在的な影響に照らし、引き続き慎重かつ妥当な配当計画になるとみている」と語った。
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