November 9, 2015 / 3:35 PM / 4 years ago

ECB預金金利の12月カットほぼ合意、引き下げ幅焦点に

[ブリュッセル/フランクフルト 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)内で、12月に中銀預金金利を引き下げる方向で意見がまとまりつつあることが、理事会メンバー4人の話で分かった。

 11月9日、ECB内で12月に中銀預金金利を引き下げる方向で意見がまとまりつつあることが、理事会メンバー4人の話で分かった。写真はドラギ総裁。フランクフルトで昨年9月撮影(2015年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

預金金利は現在、マイナス0.2%。今後は引き下げ幅が議論の焦点になるとしている。

一部は、市場がすでに織り込んでいる0.1%以上の引き下げを主張。デンマークやスイス中銀の利下げを受けて、より大胆にマイナス0.50%、または0.70%への引き下げを唱える向きもいる。ある当局者は「目先、預金金利に下限はない。かなり大幅な引き下げが可能」と話す。

事情に詳しい関係筋によると、ECBは資産買い入れなどに関連した20程度の行動案を検討している。ユーロ圏19カ国の中銀に回覧後、12月理事会までの数週間で、提案を絞り込むとみられる。

理事会メンバーの2人は、インフレ率がゼロ近辺にとどまるなか、ECBが12月に行動するのは確実と予想。別のメンバーは、預金金利引き下げは最も異論が出にくいと指摘した。

これまで追加緩和に反対を表明してきた独連銀は、12月の追加緩和の可能性を明言した前回の理事会後も鳴りを潜めている。背景には独成長の勢いに陰りが見え、輸出が低迷していることがあるようだ。ある当局者は「ECBは為替をターゲットにしておらず、ドイツはユーロ安が自国に都合が良いとは絶対に認めない。だから沈黙を守っている」と説明する。

ユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)フォワードECBWATCHは現在、12月に預金金利が10ベーシスポイント(bp)引き下げられる可能性を60%の確率で織り込んでいる。アナリストは預金金利の10bp引き下げ、および資産買い入れ策の延長の両方を予想している。

ある政策担当者は、資産買い入れの単純な延長は効果が限られるとともに、買い入れ対象に社債や株式など、新たな資産クラスを追加することはそれぞれ問題があり、複雑だと指摘する。

ECBの翌日物預金残高は1年前の280億ユーロから1870億ユーロに急増しており、ECBが融資拡大に苦慮しているのが浮き彫りとなっている。

ただ預金金利の引き下げをめぐり、これまで大幅なマイナス水準を適用しているのは、規模が比較的小さい中銀に限られるため、潜在的な副作用を十分理解できていない点は課題の1つだ。

またECBは昨年9月に預金金利をマイナス0.20%まで引き下げた際、下限に達したとの認識を示していた。前回の理事会では、他の中銀が大幅なマイナス金利を導入したことなどを理由に、一段の引き下げ余地が生まれたとの認識を示したが、過去のガイダンスを破ることにもなり、中銀の信認を損ねる危うさもはらむ。

*内容を追加して再送します。

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