June 19, 2018 / 9:22 AM / 3 months ago

ECB、利上げは忍耐強く段階的に実施へ=ドラギ総裁

[シントラ(ポルトガル) 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は19日、利上げの判断はインフレ率の上昇に合わせて「忍耐強く」かつ「段階的に」行う考えを明らかにした。現在の市場の予想に満足しているとも述べた。

 6月19日、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁(写真)は、利上げの判断はインフレ率の上昇に合わせて「忍耐強く」かつ「段階的に」行う考えを明らかにした。14日撮影(2018年 ロイター/Ints Kalnins)

総裁はポルトガルのシントラで開催中のECB年次フォーラムで講演し、「利上げ時期の決定については忍耐強さを保ち、その後の政策調整は段階的に行う」と説明した。

現在の金融市場が織り込む短期金利の水準はこうした原則をおおむね反映していると指摘した。

短期市場ではECBが2019年9月に金利を引き上げると予想されている。

今のところ物価は上昇し、ECBはインフレ率が20年までに目標に近付くとみる一方、ドラギ総裁は物価の伸びの先行きについては不透明感があると指摘。「鍵となるのはインフレ期待が十分にアンカーされ続けることだ」としつつ、「経済の状況から生じる不透明感がこの過程におけるさまざまな段階に存在する」と述べた。

また、世界的な保護主義の拡大懸念、原油高、金融市場の高ボラティリティー継続の可能性が、下方リスクになると付け加えた。

総裁は、賃金が上昇しているものの、これがそのままインフレ率の上昇につながるわけではないと指摘。物価と賃金の伝統的な関係に疑問を投げかけた。

「たとえわれわれの想定通り賃金が上昇し続けたとしても、われわれは中銀のコントロールを超えた構造的要因が賃金から消費者物価への波及を妨げている可能性を排除することはできない」と語った。

ドラギ総裁は、昨年のシントラでの会合で金融緩和の縮小を示唆。ユーロは対ドルで急伸したが、今回の会合では、同総裁の発言を受けてユーロが下落した。

ECBは、来年の「夏まで」金利を据え置く方針を示しているが、ECB理事会メンバーのレーン・アイルランド中銀総裁はこれについて、夏季の会合で決断を下すわけではなく、夏が終わった後に決断を下すという意味だと説明。

CNBCに対し「われわれはこう伝えようとしている。『夏まで』とは夏の終わりまでという意味だ。(夏が終わった)後にどうするかを議論するのは、まだまだ早すぎる」と述べた。

*内容を追加しました。

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