[フランクフルト 19日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のパネッタ専務理事は19日、ECBが発行するデジタル通貨(CBDC)である「デジタルユーロ」について、ECBは構想を先に進めるか年央あたりに決定すると述べた。ただ、正式な発行は約5年後になるとの見通しを示した。
パネッタ専務理事は、ECBが年内に発行に向けて動き始めると決定した場合、調査に2年、実施に2─3年かかると指摘。「5年は長いように感じるが、デジタルユーロは単純なものではない」と述べた。
その上で「デジタルユーロが導入されれば、内外の金融市場だけでなく、社会全体の決済方法に極めて大きな影響が及ぶ」と述べた。
ラガルドECB総裁は先月、デジタルユーロが向こう4年で実現することを望むと述べている。
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