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ECB資産買い入れ、下期の景気回復で段階的縮小可能に=オランダ中銀総裁

[フランクフルト 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は、ロイターとのインタビューで、ユーロ圏経済は今年後半に力強く回復する軌道に乗っており、ECBは新型コロナウイルス危機対応策のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を第3・四半期から徐々に縮小し始めることも可能との見方を示した。

 4月7日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁(写真)はロイターとのインタビューで、ユーロ圏経済は今年後半に力強く回復する軌道に乗っており、ECBは新型コロナウイルス危機対応策のパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を第3・四半期から徐々に縮小し始めることも可能との見方を示した。オランダのハーグで2019年9月撮影(2021年 ロイター/Eva Plevier)

クノット氏は、今後数カ月の見通しには、感染拡大やワクチン接種の遅れが影を落としそうだが、一連の要因は、感染を制御できれば年央以降ポジティブサプライズが起こる可能性を示唆していると指摘。

「経済がわれわれのベースライン(予想)に沿って展開すれば、年後半からインフレや成長が改善する見込みだ。そうなれば、第3・四半期からPEPPを徐々に縮小し、想定通り2022年3月に終了することが可能になるとみられる」と述べた。

ECBは先月、米国債価格下落を主因とする利回り上昇が景気回復を阻みかねないとの懸念からPEPPでの債券買い入れを拡大した。

その後、利回りは落ち着いた。クノット氏は、インフレ調整後の利回りは年初の低水準近くに下がっており、心地良い水準との認識を示した。「実質金利が概ね安定していれば、名目金利の上昇はインフレ期待の高まりが原因で、わたしは満足だ」と語った。

<「PEPP終了イコール緩和終了」ではない>

現在、ユーロ圏経済で低迷しているのは、主に新型コロナ感染拡大防止のためのロックダウン(都市封鎖)の影響をまともに受けているサービス部門。製造業や貿易などは予想以上に上手く適応し、パンデミック前よりも良い状態にあるセクターもある。

国際通貨基金(IMF)は6日発表した世界経済見通しで、ユーロ圏の今年の成長率予想を4.2%から4.4%に上方修正。長引くロックダウンによる生産損失は、経済活動を再開できれば、十二分に取り返せるとの見方を示した。

クノット氏は「年後半に力強い回復を予想できる十分な根拠がある」と述べ、消費者は積み上げていた貯えを使おうとしているほか、さらなる財政刺激策が予定され、外部環境も急速に改善したと指摘した。

「悪化は短期的なもので、それ以降の見通しはさほど変わっていない」と述べた。

ECBが予想するように回復はインフレの大幅上昇につながる可能性があるが、労働市場の弱さを考えると、インフレ加速は一時的なものにとどまりそうで、数年にわたり目標を下回り続けるとの見方を示した。

財政面の支援が十分ではないとの懸念については、政府の対応は当初の状況よりも良いと指摘した。

クノット氏は、たとえ今年PEPPを縮小し始めることができても、インフレは依然非常に低水準にとどまりECBがその他の措置を調整することはできないとの見方を示し「緊急措置の終了は、緩和的金融政策スタンスの終了とイコールではない」と述べた。

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