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ECB利上げ開始方針:識者はこうみる

[ロンドン 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は9日、量的緩和措置である資産購入プログラム(APP)を7月1日に終了すると表明するとともに、7月から利上げを開始する方針を示した。また、インフレが鎮静化しなければ、9月により大幅な利上げを行う意向も示した。市場の見方は以下の通り。

6月9日、欧州中央銀行(ECB)は量的緩和措置である資産購入プログラム(APP)を7月1日に終了すると表明するとともに、7月から利上げを開始する方針を示した。また、インフレが鎮静化しなければ、9月により大幅な利上げを行う意向も示した。市場では引き締めはより緩やかで短期間になるなどとの見方が出ている。写真は2016年9月、フランクフルトのECB(2022年 ロイター/Ralph Orlowski)

●引き締めはより緩やかで短期間に=フィデリティ

<フィデリティ・インターナショナルのグローバル・エコノミスト、アナ・スタプニトスカ氏>

成長や分断に関する制約を考えると、政策金利を急速にプラスに引き上げるのは困難で、引き締めの道筋は市場の現在の織り込みよりも傾斜が緩く、期間が短くなるとみている。

スプレッドを管理する新たな措置は分断化の防止に役立つだろうが、モラルハザード(倫理の欠如)などの新たな問題も引き起こすとみられ、特効薬にはならない。

●利上げ幅拡大は政策ミスのリスク=ロンバーオディエ

<ロンバー・オディエのマクロストラテジスト、ビル・パパダキス氏>

9月から利上げ幅を拡大する可能性は政策ミスのリスクを高める。

市場は現在、ECBの政策金利が2%超が天井とみている。これは金融政策を制約的にすると考える。現在の試練を考えると、ユーロ圏経済がそのような引き締め環境に耐えられるか疑問だ。

●一段の積極引き締め期待薄=クローズ・ブラザーズ

<クローズ・ブラザーズ・アセット・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、ロバート・アルスター氏>

記録的なインフレにもかかわらず中銀預金金利をマイナス0.5%に維持している欧州中央銀行(ECB)は、米連邦準備理事会(FRB)に比べ出遅れた感がある。ECBは「利上げ軍団」に加わっているように見えるが、FRBを追い越そうとはしていないはずだ。むしろECBはFRBに追随しているだけであり、ウクライナ戦争がセンチメントに重くのしかかる中、これ以上積極的な引き締めは期待できないだろう。

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