[アムステルダム 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は、欧州でのインフレ上昇は一時的ではない可能性があるとの見解を示した。4日付のオランダ紙NRCハンデルスブラットに掲載されたインタビュー記事で述べた。
同総裁はECB理事会メンバーの中でタカ派の1人とされる。
「何が一時的なインフレで、何がそうでないかを判断する能力を過大評価してはならない」と述べた。
ECBは、新型コロナウイルス危機からの景気回復に伴う一時的な要因として、今年のインフレ率が1.9%になると予想している。2022年の予想は1.5%。長期的なインフレ目標は2%を若干下回る水準。
クノット総裁は、これが中期的に達成されれば「(金融政策を)過去10年間に緩めてきたのと同様に力強く引き締められるかどうかが分かるだろう」と語った。
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