[フランクフルト 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は8日、ユーロ圏の各国中央銀行に預けられた政府の現金残高に対する付利を開始すると発表した。
9月14日から、政府預金には中銀預金金利またはユーロ短期金利(ESTR)のいずれか低い方の金利が付き、0%の上限が撤廃される。ECBはこの日、中銀預金金利を0.75%に引き上げた。
これにより、各国が現金を国債に振り替え、市場の主要な担保不足を悪化させるという懸念が和らいだ。
アナリストは、この日の利上げ後も0%の上限が残れば、各国が自国の中央銀行に置いている現金残高の一部を削減し、国債を市場からさらに吸い上げる動機になると警告していた。ING銀行によると、こうした現金残高は現在約6000億ユーロ(5980億ドル)に達している。
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