[フランクフルト 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのワイトマン独連銀総裁は1日、ECBは新たな政策戦略の下、物価の上振れを容認すべきではないという見解を示し、平均インフレ目標の導入に反対する姿勢を改めて示した。
ECB当局者は金融政策の再評価を進めており、インフレ率が2%をオーバーシュートすることを容認できるという点でほぼ総意が成立している。
しかし、ワイトマン総裁は「インフレ率が中期的に(ECBの)目標水準を上回っているにもかかわらず、行動しなければ、物価安定の目標よりも公共財政の持続可能性を優先させる金融政策を運営しているという誤解を招く恐れがある」とし、「インフレ期待の抑制がさらに困難となる恐れがある」と述べた。
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