[マドリード 2日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は2日、インフレ率を中期目標の2%まで低下させることに集中する必要があり、利上げを続ける必要があると述べた。
デギンドス氏は「インフレ率は減速し始めているが、その減速は安定的でなければならない」と語り、2023年半ばまでインフレ率は7%程度で推移する可能性があるとの見通しを示した。
欧州連合(EU)統計局が11月30日に発表したユーロ圏の11月の消費者物価指数(HICP)速報値は前年比上昇率が10.0%上昇となり、10月の10.6%から鈍化し市場予想(10.4%)を下回った。
これを受けて、域内の物価上昇のピークは過ぎたとの期待が高まった。
しかしデギンドス氏は、ECBは、インフレが減速した後に再び加速する「M字型インフレ」や、2%超の定着は避けるべきだとし、12月理事会で一段の利上げを行うとの見通しを示した。
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