December 17, 2018 / 12:02 AM / 3 months ago

非自由主義的な思想拡大がユーロに脅威=ドラギECB総裁

12月15日、欧州中央銀行のドラギ総裁(写真)は、非自由主義的な政治思想の拡大がユーロを脅かしていると警鐘を鳴らした。フランクフルトでの記者会見で13日撮影(2018年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ピサ(イタリア) 15日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は15日、非自由主義的な政治思想の拡大がユーロを脅かしていると警鐘を鳴らした。その上で、ユーロを離脱すれば困難が軽減されると考えるのは幻想だと指摘した。

通貨同盟を道半ばのままにすれば将来の危機でリスクにさらされるとし、金融リスクに対するユーロ圏としての対応を抜本的に見直す必要があると訴えた。

ドラギ総裁は当地で行った講演で「非自由主義的な価値観や体制を支持する動きが広がっている。歴史をやや後戻りしている」と指摘し、 「前進を続け、個々のエネルギーを解放すると同時に社会的公正も醸成して初めて、一致した目的の下で民主主義を通じて(欧州統合のプロジェクトを)救うことができる」と述べた。

その上で、個別リスクの分担拡大や銀行・資本同盟の完了を呼びかけ、市場に緊張が生じた際に比較的弱い加盟国を支援できるユーロ圏全体の安全策の必要性を強調。「ユーロ圏レベルで適切な安全策がなければ、加盟各国が国債市場の自己成就的な動きにさらされる可能性がある」と指摘した。予算案を巡る欧州連合(EU)との対立により借り入れコストが上昇したイタリアを念頭に置いたコメントとみられる。

総裁は一方で、現在のユーロは一部で指摘されているほど柔軟性を欠くものではないとの見方も示した。

ユーロが一部加盟国にとって強すぎ、他の加盟国には弱すぎるとしても、近年こうしたずれは縮小したと指摘した。

通貨切り下げについては、欧州単一市場の存在や低所得層の福祉を脅かすほど大幅な切り下げでなければ実際の恩恵がないため、利点はほとんどないとの見方を示した。

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