March 13, 2019 / 5:13 AM / 12 days ago

ECB、TLTRO第3弾の設計で銀行の依存軽減を重視=関係筋

[フランクフルト 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は銀行による中銀資金への依存軽減を目指しており、新たな貸出制度の設計にあたり、需要を抑える仕組みを検討している。ECB内の協議について知る複数の関係筋がロイターに明らかにした。

 3月12日、欧州中央銀行(ECB)は銀行による中銀資金への依存軽減を目指しており、新たな貸出制度の設計にあたり、需要を抑える仕組みを検討している。写真はECB本部前の看板。フランクフルトで7日撮影(2019年 ロイター/KAI PFAFFENBACH)

ECBは先週の理事会後、危機後初となる利上げの時期を来年に先延ばしするとともに、銀行向けの超長期の低利融資を再び実施すると発表。期間2年の貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)の第3弾(TLTROーIII)を9月から実施するとした。7200億ユーロの現行の借り入れのロールオーバーを支援し、景気が減速局面にある中で信用収縮が起こるのを防ぐのが狙い。

しかし、関係筋は、欧州経済は成長が減速したとはいえ、数年前と比べればはるかに力強く、ファンダメンタルズもより健全であるため、中銀の支援は寛大なものとはならないとの見方を示した。

ECB内で主要な議題となっているのは、銀行向けの融資金利をどれだけ低く設定すべきか、TLTROへのアクセスを制限すべきかどうかだ。

ECB内でTLTROの設計に携わる委員会は、TLTROの金利についてECBの主要リファイナンス・オペ金利(現在ゼロ%)に25%ポイント上乗せした水準を提案した。現時点では、銀行の融資を奨励するため、TLTRO金利が徐々に引き下げられる可能性が生じている。

ただ、関係筋によると、欧州連合(EU)周縁国のハト派の当局者らは、検討中のTLTRO金利が高過ぎて銀行への十分な支援とはならないとし、銀行により有利な条件を盛り込んだ提案を準備するようスタッフに要請したもよう。

ECBの報道官はコメントを差し控えた。

関係筋によると、現時点で、主要リファイナンス・オペ金利がTLTRO金利として実現可能な下限。しかし、協議は終了したわけではなく、経済が予想よりも悪化した場合、TLTRO金利をさらに引き下げる可能性はあり、マイナス金利もあり得るという。

成長見通しを評価する必要性も、ECB理事会がTLTROの条件決定に時間をかける要因とみられている。関係筋は、6月6日の理事会で最終的な条件を公表する可能性が最も高いと指摘する。

関係筋によると、TLTROを巡る主要な論点は、従来のTLTROのロールオーバーとECBのバランスシートの急激な縮小の回避。検討中の選択肢には、TLTRO第3弾でのより厳格な担保ルールの適用、融資額目標の調整などが含まれる。

TLTRO第3弾に対する需要は状況次第だが、ECBの試算では、融資額は5000億ユーロ(5640億ドル)に満たない可能性がある。多くの北欧の銀行が市場からより良い条件で資金を調達できるため、ロールオーバーしないことが理由。以前のTLTROでの融資額は7000億ユーロを超えていた。

また、関係筋によると、銀行をマイナス金利から守るためのECB預金金利の階層化については議論されていない。

ピクテ・ウェルス・マネジメントのエコノミストは「TLTRO第3弾の金利がリファイナンス金利と同等かそれ以上になれば、需要は極めて少なくなる」と指摘した。

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