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ECB、インフレ対応に断固とした迅速利上げ必要 当局者の見解相次ぐ

ECB理事会を来週に控え、ECB当局者から高インフレに対応するために断固として迅速な利上げを実施する必要があるとの見解が相次いだ。昨年12月、フランクフルトで撮影(2022年 ロイター/Wolfgang Rattay/File Photo)

[アルプバッハ(オーストリア) 30日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会を来週に控え、30日はECB当局者から高インフレに対応するために断固として迅速な利上げを実施する必要があるとの見解が相次いだ。

ユーロ圏のインフレ率は8月に9%に達し、その後はエネルギー価格の急騰で2桁台の伸びを示すと予想される中、長期インフレ期待でさえもECBの目標を上回り、ECBのインフレ抑制力に対する信頼が失われるのではないかと当局者は懸念。9月8日の理事会では0.50%ポイント、もしくは0.75%ポイントの利上げのどちらかが選択肢になるとみられている。

クノット・オランダ中銀総裁は、インフレがなお高まる可能性があるため、ECBは金利を速やかに正常化する必要があると指摘。金利を成長を刺激も抑制もしない中立水準まで引き上げるだけでは十分ではない可能性があるとした。

自身が選好する利上げ幅については0.75%ポイントに傾いているが、データを確認し、他の政策当局者と議論する必要があるとした。

ミュラー・エストニア中銀総裁も、異例の高インフレを踏まえ、ECBは9月の理事会で0.75%ポイントの利上げを選択肢に含めるべきだと表明。「インフレ見通しが改善されていないことを考えると、9月の利上げは0.75%ポイントが選択肢の一つになると思う」と述べた。ただ、オープンマインドで理事会に臨み、他の理事会メンバーの見通しや意見を聞きたいとした。

ウンシュ・ベルギー中銀総裁は、ECBが政策金利を経済活動を制限し始める水準、あるいは「中立」とされる水準以上に引き上げる必要があるかも知れないと指摘。ユーロ圏経済は減速し、テクニカルリセッション入りする可能性や、さらに状況が悪化する可能性もあるとしながらも、インフレ抑制には不十分かも知れないとし、ECBは「正常化」以上に行動する必要があるとした。

このほか、ナーゲル独連邦銀行(中銀)総裁は「インフレ目標の信頼性を維持するために断固とした対応をしなければならない」と指摘。「利上げの前倒しによって痛みを伴う景気後退のリスクを軽減することが多くの国のデータによって示されている」ほか、「個人的な見解では、より大幅な利上げは、インフレ期待が固定化されなくなるリスクを軽減する」とした。

ECB当局者は2日後に政策決定会合を前に金融政策に関する情報発信を控える「ブラックアウト期間」に入る。

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