April 16, 2019 / 10:41 AM / 8 days ago

ECBの経済予測、理事会内で疑問視する声=関係筋

[フランクフルト 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の複数の政策当局者は、中国の経済成長鈍化や貿易摩擦が続いていることから、ECBの経済見通しは楽観的すぎるとみている。ECB内の討議を直接知る4人の関係筋が明らかにした。

 4月16日、欧州中央銀行(ECB)内の討議を直接知る4人の関係筋が明らかにしたところによると、ECBの複数の政策当局者は、中国の経済成長鈍化や貿易摩擦が続いていることからECBの経済見通しは楽観的すぎるとみている。写真はフランクフルトにあるECB本部。2018年12月撮影(2019年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

関係筋よると、前週のECB理事会では、少数の理事が、今年後半に成長が回復するという以前からの予想に疑問を呈し、下方修正を繰り返しているECBの予測モデルの正確性を疑問視する声も一部からあがったという。

ECBは、経済成長率やインフレ率の予測を政策決定の際に重要な検討材料としている。予測をさらに下方修正すれば、現在は来年と予想されている金融危機後初の利上げがさらに遅れる可能性が高まる。

ECBの広報担当者はコメントを控えた。

ECBはこれまでのところ、経済成長の阻害要因の多くは一時的なものであり、年後半には景気が回復するとの見方を維持している。

ドラギ総裁は先週末、政治的な先行き不透明感は強まっているものの、成長阻害要因は弱まっている兆候があると述べた。

しかし、理事会メンバーの中には、成長の阻害要因は一時的なものではなく、著しい回復を予想する理由はないと主張する向きもいる。

ドイツの自動車業界の不振は、新排ガス規制への対応の遅れによる一時的なものとされているが、ECB理事の間では、消費習慣の変化やディーゼル車離れ、中国の需要低迷など、より恒久的な要因が懸念されている。

<低成長、貿易戦争>

理事会内では、世界貿易の伸びの弱さも恒久的な成長の阻害要因になりつつあるとみられている。貿易戦争は異例な事態ではなく常態と化し、中国の経済成長が安定化しているように見えても、中国からの需要が急増する可能性は低いとみている。

関係筋によると、一部の理事は、ECBの経済予測は四半期ごとの見直しの度に下方修正されているため、予測モデルを見直す必要があるかもしれないと述べたという。

ECBは現在、2019年の成長率を1.1%と予想しているが、わずか3カ月前には1.7%と予想していた。

関係筋によると、ドラギ総裁は、予測の精度を巡る懸念について討議する用意はあるものの、予測モデルの見直しに踏み込む姿勢は見せていないという。

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