[フランクフルト 17日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁は17日、ECBには利上げの継続が必要だと主張、コアインフレに粘着性があり、インフレ見通しの上振れリスクが高いとの認識を示した。
総裁はブログで「金融市場の現在の状況を踏まえても、継続が必要だとの認識は変わらない」とし「デリケートな状況であることは十分承知しているが、まだゴールにはたどり着いていない」と述べた。
ただ次回5月4日の理事会で利上げを実施すべきとは主張せず、次回理事会について憶測を巡らせるのは無意味だと述べた。
総裁はインフレについて、上振れリスクが高く、コアインフレは「非常に粘着的だ」と指摘。「インフレのリスクは両方向にあるが、私見では上振れリスクの方がはるかに高い」と述べた。
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