[フランクフルト 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は26日付のスペイン紙パイスに掲載されたインタビュー記事で、ラガルド次期総裁によってECBの政策立案者らは「象牙の塔」から下り、ユーロ圏の政治的現実を直視するようになると期待を示した。
フランスの元財務相で、国際通貨基金(IMF)専務理事を務めたラガルド氏は11月1日にドラギ氏の後任としてECB総裁に就任する。経済学を専攻していない初のECB総裁となる。
デギンドス氏は11日に行われたインタビューの中で「中央銀行の人間は時々、象牙の塔の中で働いている」と批判的に指摘。「ラガルド氏はユーロ圏のメカニズムを熟知している。ECBの政策決定者らは文脈を理解し、複数の選択肢から健全な選択を行い、適切に意思疎通を図る必要がある」と語った。
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