[フランクフルト 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が欧州にもたらした景気後退からの回復に多少の遅れがみられているものの、年央からは回復ペースが加速するとの見通しを示した。
フランスの日曜紙、ジュルナル・デュ・ディマンシュが7日、同総裁のインタビューを掲載した。
それによると同総裁は「不透明感は残るものの、年央あたりから景気回復が加速するとみている。ただ、経済活動がコロナ前の水準を回復するのは2022年半ば以降だ」と述べた。
また経済の再建を目指す総額7500億ユーロ(9030億ドル)規模の「復興基金」の最終批准に向け、各国が一致するよう呼びかけた。
金融政策についての新たな示唆はなく、必要な際は資産購入枠を拡大する用意があるが、市場が落ち着いている場合は全額を使用しない可能性もあるとの従来方針を繰り返すにとどめた。
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