February 21, 2019 / 3:06 PM / 25 days ago

ECB、欧州経済を悲観 新たなTLTROに向け準備=議事要旨

[フランクフルト 21日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が21日に公表した1月の議事要旨では、理事会メンバーがユーロ圏経済を悲観的に捉えていることが示されたほか、新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)に関する分析を迅速に進めるようスタッフに求めていたことが明らかとなった。

 2月21日、欧州中央銀行(ECB)が公表した1月の議事要旨では、理事会メンバーがユーロ圏経済を悲観的に捉えていることが示された。フランクフルトのECB本部で昨年4月撮影(2019年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

3四半期連続で予想外の低成長となったことを受け、理事会メンバーは世界的な不透明感がユーロ圏の回復を妨げているとの懸念を強めている。

ECBは2兆6000億ユーロの債券購入プログラムを終了したばかりだが、経済が鈍化する中でも信用供与の流れを維持するため、より長期間にわたって銀行に低金利の資金供給を行う地ならしを進めている。

来年には前回のTLTROが償還を迎え始め、イタリアなど南欧諸国が資金調達を巡る問題に直面する可能性もあるが、新たなTLTROにより回避できるとみられている。

理事会メンバーは1月の理事会で、新たなTLTROに関する早急な決断を行うことはなかったが、ECBスタッフに対し、新たなTLTROへの作業を開始するよう要請。「この点に関する決定を早急に行うべきではないが、将来的な流動性供給に向けた政策の選択肢を用意するために必要な技術的分析を迅速に進める必要がある」と述べた。

次回のECB理事会は3月7日に開催される。最終的な決定には数カ月を要する公算だが、新たなTLTROについて議論されるとみられている。

ECBのクーレ専務理事とプラート専務理事は新たなTLTROに関する協議を明らかにしているが、どのような貸出条件になるのかが焦点だ。

関係者は以前、ロイターに対し、ECBは新たなTLTROについて、リファイナンス金利に沿った変動金利方式を採用し、期間も前回の4年から短縮化することを検討していると明らかにした。

一方、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのノボトニー・オーストリア中銀総裁は21日、追加的な流動性の必要性は現在ない、として異議を表明している。

それでもECBは先月、ユーロ圏の経済に「下振れリスク」があると警告しているため、年内の利上げが提案されることはないもようだ。

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁も同日、ECBは「状況が悪化した場合に備えておかなくてはならない」と発言している。

こうした中、理事会メンバーは1月の理事会で、足元の経済情勢は鈍化しているものの、リセッション(景気後退)の始まりではないと指摘。2019年の成長見通しは引き下げる必要があるが、ECBの金融政策にとって重要な中期的見通しを変更する必要があるかどうかは議論の余地があるとした。

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