[フランクフルト 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーは、市場が見込む段階的な刺激策縮小方針を維持する考え。関係筋3人がロイターの取材で明かした。
金融市場は、年内の2兆5500億ユーロ(3兆0900億ドル)規模の刺激策縮小と、来年半ばにかけ2011年以来初となる政策金利の引き上げを予想する。
ユーロ圏内の景気指標が予想より弱く、こうした見通しに疑問の声も上がったが、同筋によると理事会メンバーらは、投資家が織り込む政策の道筋に引き続き違和感を覚えていない。
26日の理事会は、大半の時間を使って不透明な景気見通しを討議した。政策正常化ペースを落とすことを正当化するほど、弱含みの兆候は劇的なものでないとの認識で一致したという。
今後の動きに関する決定は6月か7月に示す公算が大きく、資産買い入れの暫定終了時期に近すぎるとして9月の可能性は極めて低いとしている。