June 6, 2018 / 8:10 AM / 5 months ago

ECB、来週の理事会で債券購入策終了巡り議論=プラート専務理事

[ベルリン 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は6日、ECBはインフレが目標に向けて上昇していくことへの自信を深めており、来週の理事会で債券買い入れ策を年内に終了させるかどうか討議すると述べた。

 6月6日、欧州中央銀行(ECB)のプラート専務理事は、ユーロ圏の堅調な経済成長と高まりつつある賃金上昇圧力を背景に、インフレ率が目標近傍に上昇するとの見方が強まっていると指摘した。写真はロイターのインタビューに答える同理事。フランクフルトで3月撮影(2018年 ロイター/RALPH ORLOWSKI)

ECBのドラギ総裁は債券買い入れを終了する前に達成すべき条件をいくつか挙げているが、専務理事の発言は、そのすべてで進展がみられるとECBが判断していることを示唆している。

専務理事はベルリンで行った講演で、「純買い入れの段階的な縮小がこれまでに見られた進展により正当化されるかどうか、来週の理事会で検証する必要がある」と述べ、来週の理事会は「判断」を下すものとなるとの見方を示した。

また、「インフレがECB目標に収束するとの兆しが強まっている。ユーロ圏経済の基調的な強さ、およびその強さの賃金形成への影響が強まりつつあるという事実は、インフレ率が中期的に2%を小幅に下回る水準に達するというECBの自信を支援している」と指摘。債券買い入れ規模が大幅に拡大されるという市場の見方が後退するとともに、インフレ期待がECBの目標に徐々に一致してきているとの見方を示した。

政策担当者の多くは、買い入れ終了の最終決定が7月の理事会になると予想しているものの、専務理事の発言は14日の理事会で終了に関する議論が始まることを示唆している。

現在のECBの買い入れ規模は月額300億ユーロに減額されており、買い入れ期間は9月が期限となっている。

ハト派と見なされているプラート専務理事がこうした発言を行ったことを受け、ユーロ圏国債利回りは上昇。ユーロ相場は対ドルで10日ぶりの高値を付けた。

同専務理事の発言について、ECBが今月14日の理事会で債券買い入れ策を巡り決定することを示唆するとの解釈が出ている一方、今回の理事会で討議が開始され、7月の理事会で決まることを示すとの見方も出ている。

INGのエコノミスト、カーステン・ブレゼスキ氏は「景気見通しに対する下向きリスクが増大し、政治リスクが再燃しやすい状況下で、ECBが量的緩和策を操作する余地、および同策を巡る柔軟性をそう簡単に手放すとは考えにくい」と述べた。

政策の変更を巡るECBの過去の事例を見ると、まずドラギ総裁が変更への準備を発表し、その次の理事会で実際に変更するとの2段階で行なわれる傾向がある。また、今回の理事会はラトビアのリガで開くが、ECBはフランクフルト以外の場所で理事会を開く際は地元の当局者との折衝なども行うため、討議時間などの関係から主要な決定を行わない傾向もある。

EU統計局発表の5月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年比1.9%上昇し、4月の1.2%から加速。変動の激しいエネルギーと未加工食品を除くコア指数も前年比1.3%上昇と、前月の1.1%上昇から加速した。

こうした中、ワイトマン独連銀総裁を含む一部ECB理事会メンバーからは債券買い入れ策の年内終了を望む声が上がっている。

*内容を追加して再送します。

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