[フランクフルト 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は16日、ユーロ圏のインフレ見通しを下方修正した。同時に、物価上昇率が今後数年間、目標の2%を上回ると予想し、金融引き締め政策長期化の可能性を示唆した。
2023年のインフレ見通しは5.3%とし、従来の6.3%から引き下げ。24年と25年の見通しも下方修正したものの、それぞれ2.9%、2.1%とした。
23年の成長率見通しは1%とし、従来の0.5%から引き上げ。一方、24年と25年は下方修正し、ともに1.6%の伸びを想定した。
<ECBの成長率とインフレ率の見通し(カッコ内は昨年12月時点の予想)>
2023 2024 2025
GDP growth 1.0% (0.5%) 1.6% (1.9%) 1.6% (1.8%)
Inflation 5.3% (6.3%) 2.9% (3.4%) 2.1% (2.3%)
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