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ECB、追加利下げに消極的 ユーロ高でも足元懸念せず=関係筋

複数の関係筋によると、欧州中央銀行(ECB)は、新型コロナウイルス禍で打撃を受けている域内経済に対し、利下げによる押し上げ効果はほとんど期待できないと考えており、ユーロ高でも足元懸念していないことから、すでに過去最低水準にある金利を今後さらに引き下げる可能性は低いもようだ(2021年 ロイター/Ralph Orlowski )

[フランクフルト 29日 ロイター] - 複数の関係筋によると、欧州中央銀行(ECB)は、新型コロナウイルス禍で打撃を受けている域内経済に対し、利下げによる押し上げ効果はほとんど期待できないと考えており、ユーロ高でも足元懸念していないことから、すでに過去最低水準にある金利を今後さらに引き下げる可能性は低いもようだ。

理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は27日、金融状況の改善とインフレ目標の達成に必要であれば、中銀預金金利をさらに引き下げる余地があると発言。これをきっかけに市場では利下げ観測がくすぶる。

関係筋らによると、クノット総裁は21日の理事会で利下げに関する問題を提起したものの、ECBの焦点が良好な資金調達環境の維持や為替レートに向く中で、利下げは政策戦略の一部とは見なされず、議論はほとんど行われなかったという。

ECBが利下げに消極的な理由としては、(1)実体経済への効果が限定的、(2)ユーロ相場がなお歴史的な範囲内で推移、(3)マイナス金利の一段の深掘りによる有益な効果が見込めない──といった要因が指摘された。

ただ、ある関係筋はユーロ高が今後も継続した場合、利下げに関する状況は変わるかもしれないと述べた。ユーロ/ドルは米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和の結果、昨年3月以降で14%値上がりしており、今月に入ってからは2年ぶり高値を付けている。貿易加重ベースでは昨夏に11年ぶりの高値を記録し、その後は横ばいが続く。

ECBの報道官はコメントを控えた。

ラガルド総裁は先週、いかなる手段も「テーブルの上から除いていない」と表明。関係筋らも、状況が根本的に変化した場合、利下げはなお技術的に可能だとした。

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