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ECBは3月以降も利上げ、夏に打ち止めか=フィンランド中銀総裁

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁はドイツ紙に対し、ECBは3月以降も利上げを継続し、今夏にはターミナルレート(政策金利の最終到達点)に達する可能性があるが、その水準を当面維持すべきと述べた。2018年7月撮影(2023年 ロイター/Ints Kalnins)

[フランクフルト 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのレーン・フィンランド中銀総裁はドイツ紙に対し、ECBは3月以降も利上げを継続し、今夏にはターミナルレート(政策金利の最終到達点)に達する可能性があるが、その水準を当面維持すべきと述べた。

「これほど高水準のインフレ率では、3月以降の追加利上げの可能性は論理的で適切とみられる」と指摘。「制約的な水準に達し、当面は同水準を維持することが重要だ」とした。

理事会内で穏健派とされる同氏は「今夏にターミナルレートに達すると想定している」と語った。

上昇が続いている基調インフレ率がなお重要な懸念要因で、変動しやすい食品やエネルギーを除いたコアインフレ率が上昇し高水準を維持する限り、利上げが終了は「想定し難い」と言及。市場はすでに2024年初頭の利下げを織り込んでいるが、レーン氏は早すぎる緩和のリスクを警告し、利下げに関する議論は時期尚早だとした。

エネルギー価格の下落については成長にとってポジティブで、ユーロ圏経済は今年約1%拡大する可能性があるとした。ECBが昨年12月に示した成長率予想は0.5%だった。

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