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ECB当局者、10月の大幅利上げ主張 資産縮小は見解に相違

[ビリニュス/フランクフルト 29日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の複数の当局者は29日、10月の理事会で大幅利上げを支持する意向を示した。バランスシートの縮小については見解が割れた。

 9月29日、ECBの複数の当局者は、10月の理事会で大幅利上げを支持する意向を示した。写真はECBのロゴ。フランクフルトで2018年4月撮影(2022年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

ECB理事会メンバーのシムカス・リトアニア中銀総裁はブルームバーグTVに対し、10月27日のECB理事会では最低でも50ベーシスポイント(bp)の利上げが必要だとし、理想的には75bpの利上げが望ましいと述べた。ただ、100bpの利上げについては「間違いなく大幅すぎる」とした。

バランスシートの縮小についても「できる限り早期に」議論を開始すべきだと発言。

ミュラー・エストニア中銀総裁も、ECBは再び「大幅な」利上げを行う必要があり、バランスシートの縮小についても比較的早く協議を始めるべきとの考えを明らかにした。

一方、センテノ・ポルトガル中銀総裁は、債券市場の不安定化を懸念。バランスシート縮小による量的引き締めについて議論すべき時期が来たのかとの質問に「他の議論を現時点で前倒しにすれば、不安定化を招く恐れがある。これは是非とも避けなければならない」と述べた。

センテノ氏は金融政策について、ECBは利上げを急ぎ過ぎるべきではないと指摘。「利上げは投資が極めて必要な時期に投資を抑制しかねない」とし、過度に急速な利上げは裏目に出る可能性があるとした。

10月の理事会については、カジミール・スロバキア中銀総裁とホルツマン・オーストリア中銀総裁が75bpの利上げに支持を表明。レーン・フィンランド中銀総裁も75bpの利上げが受け入れ可能な選択肢の一つだと述べている。

ECBのレーン専務理事兼主任エコノミストはCNBCの番組で、過去2回の理事会で「大きな動き」を決定したため、ECBは「一度に多くを行う」ことを避け、数カ月にわたって金利を引き上げていくべきとの考えを表明。

同時に、ECBは景気を抑制する制約的な領域に踏み込まなければならない可能性があるとの見方を示した。制約的な領域とは一般的に2%を超える金利水準とみられている。

デコス・スペイン中銀総裁は、ECBは今回の利上げサイクルでおそらく2.25─2.50%まで引き上げるべきと指摘。「現在の情報に基づく全てのモデルで、ターミナルレートの中央値が2.25─2.50%となっている。この想定は多大な不確実性を伴う」と述べた。

ただ、量的引き締めについては「市場の混乱を引き起こす可能性がある」と指摘。「政策正常化の道筋に全力を注ぐべき時に、これが危うくなる恐れがある」とし、慎重な見方を示した。

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