[パリ 31日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は、コアインフレ率を抑制するために実施してきた一連の利上げには「まだ少し先があるかもしない」と述べた。
ドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングとの31日付のインタビューで、ECBは2024年末から25年末までにインフレ率を2%に回帰させることを目標としているが、食品とエネルギーを除いたコアインフレ率が管理下に置かれた場合にのみインフレとの戦いの終了を検討することができると指摘。「今諦めるというのは問題外だ。利上げの旅はほとんど終わったが、もしかしたらまだ少し先があるかも知れない」とした。
利上げがインフレ率に影響を与えるまでには1─2年かかるとされているため、ECBが昨年7月以降に実施した3.5%ポイントの利上げに伴う「かなり強力な影響」はまだ得られていないとした。
また、金利上昇は欧州の大半の銀行にとって有益としながらも、銀行セクターを安定させるためにECBが行動を起こす必要があれば、一時的に流動性を供給することで対応可能とした。
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