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ユーロ圏のコロナ経済対策、ゾンビ企業を下支えも=ECB

 5月18日、欧州中央銀行(ECB)は、新型コロナウイルス経済対策について、経営再建の見込みが薄い「ゾンビ企業」を意図せずして支援しており、支援措置が段階的に失効する中、支援対象を絞る必要があるとの報告書をまとめた。写真は独フランクフルトのECB本部。2018年3月撮影(2021年 ロイター/Ralph Orlowski)

[フランクフルト 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は18日、新型コロナウイルス経済対策について、経営再建の見込みが薄い「ゾンビ企業」を意図せずして支援しており、支援措置が段階的に失効する中、支援対象を絞る必要があるとの報告書をまとめた。

ゾンビ企業は、超低金利によって倒産を免れており、経済成長の足を引っ張る存在となる。健全な企業に回る資金が減り、経済効率が低下するため、銀行の財務に影響が出る恐れもある。

ECBは金融安定レビューで「新型コロナの流行と政策対応の経済的な影響が、少なくとも一時的に、ある程度のゾンビ化につながった可能性がある」と指摘。

「ユーロ圏の政府保証融資制度や返済猶予は、適用基準の幅が広いため、ゾンビ企業が利用している可能性が高い」とし、企業の基本的な信用力が調達コストを左右することは少ないとの見方を示した。

ゾンビ企業が実際に受けている恩恵は、大きくないとみられるが、金融の安定を脅かす広範なリスクを回避するため、ゾンビ企業向けの支援を撤回する必要があるとしている。

ECBは「ゾンビ的な企業が大量に存在すれば、急落や大規模な格下げ、後日のデフォルトにつながりかねない」との見解を示した。

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