February 27, 2020 / 3:45 PM / a month ago

ECB当局者、新型肺炎に懸念 中期的影響を見極める必要

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事とECB理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は27日、感染拡大による影響に懸念を表明した。フランクフルトのECB本部で昨年7月撮影(2020年 ロイター/RALPH ORLOWSKI)

[ロンドン/フランクフルト 27日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事とECB理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は27日、感染拡大による影響に懸念を表明した。ただ、ECBが追加利下げを急ぐ兆候は出ていない。

欧州ではイタリアを中心に感染が拡大する中、ユーロ圏全体がリセッション(景気後退)に陥る恐れがあるとの懸念が台頭。金融市場ではECBが年内に小幅な追加利下げを決定するのではないかとの見方が出ている。

シュナーベル専務理事はロンドンで行った講演で「新型ウイルスの感染拡大についてわれわれは全員、大きく懸念している」と指摘。ただ「中期的な影響を理解した上で金融政策の運営に当たる必要があるが、現時点ではどのような影響が出るのか分かっていない」と述べた。

講演後のパネル討論では「中期的にどのような影響が及ぶのか、現時点では十分に理解できていない」と述べ、こうした事態に対し金融政策でどのように対応できるかとの質問に対し「新型ウイルスを巡る問題が長期化すれば、看過することはできない」と語った。

クノット総裁もアムステルダムで行った講演で懸念を表明。「感染拡大の影響を正確に推し量るのは現時点では時期尚早だが、世界経済が受ける衝撃はより大きくなると考えておく必要がある」とし、「重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染拡大では世界経済に影響が波及し、株式の時価総額は世界的に400億ドル目減りした。SARSがまん延した時は中国の経済規模は世界第6位だったが、現在は世界第2位の経済大国になっている」と述べた。

一方、ECB理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は独経済紙のインタビューに対し「新型ウイルスが向こう数カ月で封じ込められれば、世界経済、およびユーロ圏経済に対する影響は限定される」とし、「破滅的な」事態にはならないとの考えを示した。

ECBは2週間後に開く理事会で最新の経済見通しを公表する。新型ウイルスの状況を巡る先行き不透明感は強いが、ECBは何らかの形で感染拡大の影響に対する認識を示すと予想されている。

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