February 26, 2018 / 5:20 PM / 6 months ago

ユーロ圏経済のスラック、想定より大きい公算=ECB総裁

[フランクフルト 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は26日、ユーロ圏経済に内在するスラック(需給の緩み)は想定より大きい可能性があり、これにより物価上昇が遅れる可能性があると述べた。ただこうしたことは一時的なもので、物価は最終的には上昇するとの見方を示した。

2018年2月26日、ドラギECB総裁は、ユーロ圏経済に内在するスラックは想定より大きい可能性があり、これにより物価上昇が遅れる可能性があると述べた。写真は2017年11月、ブリュッセルで撮影(2018年 ロイター/Yves Herman)

ドラギ総裁は欧州議会の経済金融委員会で行った証言で、インフレ上昇を阻んでいる要因は経済成長が続くにつれ薄れていくと指摘。また、成長とインフレとの間の伝統的な関連性はここ数年で弱まったものの、依然として存在していると述べた。

ドラギ総裁のこうした発言は、ECBがインフレがようやく上昇軌道に乗ったと引き続き確信していることを示唆しており、こうしたことはECBが年内に資産買い入れプログラムを終了させるとの市場の観測を裏付けるものとなる。

ドラギ総裁は証言で、「経済のスラックの計測を巡る不透明性を踏まえると、実際のスラックは想定より大きい公算があり、これにより物価圧力の顕在化が遅れる可能性がある」とし、「労働市場では雇用は力強く伸びているにもかかわらず賃金の伸びは抑制されており、こうしたことは特に労働市場で顕著となっている」と述べた。

ただ、「こうした要素は景気拡大が進み、失業が一段と低下するにつれ薄れていく可能性がある」とも指摘。「先を見据えると、総合インフレはECBの金融政策措置が支援となり、段階的に再び上向きに調整していくと予想している」と述べた。

ECBの資産買い入れプログラムについては、クーレ専務理事が前週23日、ECBはすでに十分な規模の買い入れを実施したため、正当な根拠のない長期債利回りの上昇というリスクを冒すことなく、一段の買い入れから手を引くことができるとの考えを示している。

ドラギ総裁はユーロ圏経済の成長の勢いは力強くなっているため、インフレ見通しに対する確信を一段と深めたとしながらも、ECBの政策については忍耐と粘り強さがなお必要となっていると述べ、ECBの従来の見解をあらためて示した。

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