March 9, 2018 / 10:52 PM / 5 months ago

ECBスタッフ、19年半ばに最初の利上げ予想=関係筋

[フランクフルト 9日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のスタッフが8日の理事会で、債券買い入れ策を今年末に終了させた後、来年の年央に利上げに着手するとのシナリオを提示していたことが、理事会に近い複数の関係筋の話で明らかになった。

関係筋によると、こうしたシナリオはユーロ圏北部出身の理事会メンバーに好意的に受け止められた。一方、ユーロ圏南部出身のメンバーは、借り入れコスト増大やユーロ高などによる影響を踏まえ、慎重な見方を示した。

ユーロ圏南部出身者の懸念は、4日実施のイタリア選挙がどの陣営も過半数を取得できない結果に終わったことでも拡大。イタリア出身のドラギ総裁は、影響が長引けば信頼感が損なわれる恐れがあるとの見解を示している。

関係筋によると、ECBのスタッフが提示したシナリオは、総額2兆5500億ユーロ(3兆1400億ドル)の債券買い入れ策を3カ月かけて縮小した後、年末に終了させ、その後、来年の年央にかけて利上げを実施するというもの。

関係筋は、市場の予想と一致するこうしたシナリオは、ドイツに代表される理事会内のタカ派勢力に支持される公算が大きいとしている。

ECBは8日の理事会で、必要なら債券買い入れ規模を拡大するとする、いわゆる「緩和バイアス」を撤回。タカ派が勝利した同決定について、ドラギ総裁は全会一致だったと述べたが、関係筋は、当局者の間で多くの事項を巡り意見の不一致があったとしている。

主な争点は、ユーロ圏のインフレ率がECBの目標に向け着実に上昇しているのかという点。ECBはインフレ率を2%をやや下回る水準とすることを目標としており、量的緩和策の解消の条件に同目標の達成を掲げているが、今回示された最新のスタッフ予想では、今年と来年は平均1.4%、2020年になっても1.7%にとどまるとの見通しが示されている。

関係筋によると、ECBスタッフは理事会に対し今年第4・四半期に最後のバッチとなる合計300億ユーロの買い入れ計画を提示。債券買い入れは緩やかに終了に向かっていると一般的に受け止められているが、関係筋は、政策メッセージをどのように変更するかについては4月の理事会では決定されず、6月もしくは7月になる公算が大きいとの見方を示している。

こうしたなか、タカ派は利上げ開始までECBはどの程度待つのか明確にするよう主張。ハト派はこうしたことは急ぐ必要はないとしている。ECBは現在、債券買い入れ終了後も「長期間にわたり」、金利を現行水準に維持するとの方針を示している。

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