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民主党が圧勝、新政権で国家戦略局担当相と財務相を重視

 [東京 31日 ロイター] 第45回衆院選は、民主党が300議席を超す議席を獲得して圧勝し、同党中心の連立政権を樹立することになった。鳩山由紀夫代表は31日にも社民党、国民新党との連立政権協議に入る意向を示した。

 8月31日、衆院選は、民主党が300議席を超す議席を獲得して圧勝し、同党中心の連立政権を樹立することになった。(2009年 ロイター/Issei Kato)

 鳩山代表は首相指名選挙の前に閣僚人事で特定の流れができるのは好ましくなく、慎重に対応していくとしながらも国家戦略局担当相と財務相を枢要ポストして重視していく方針を示した。一方、麻生太郎首相(自民党総裁)は敗北を認めるとともに、自民党総裁を辞任する意向を表明した。

 首相指名選挙は9月13日からの週に召集される予定の特別国会で行われる見通しだが、今後は新政権の人事が大きな焦点になる。鳩山代表は31日午前零時過ぎからの会見で、組閣をめぐり首相指名選挙前に「流れができるのはよくない。慎重に対応したい」と指摘。さらに首相指名選挙後に人事は一気に決め「一部だけ先行して決めることは念頭にない」と語った。

 その上で「国会戦略局の担当相と財務相が枢要なポストである」との認識を示し、その2ポストを重視する姿勢を明確にした。さらに政権移行チームとして現在の党三役が中心になって対応していく考えも示した。

 これより前のテレビなどでのインタビューで、鳩山代表は「国家戦略室を直ちに稼働させ、政調会長並みの担当大臣を設ける」と言明。内需を喚起させるには「国民の懐を直接、刺激することが必要」と強調し、マニフェストに明記したこども手当などの対策実行に強い意欲を示した。同時に「国債発行を極力抑えるよう努力する」とも語った。

 また、同党の野田佳彦幹事長代理は「悲願の政権交代が確実な情勢となってきた」と語り、「4年間でマニフェスト(政権公約)をやり遂げることが大事」と述べた。

 ただ、来年夏に行われる参院選が、民主党を中心にした新政権を待ち受けている。自民、公明の連立与党に対する不満が、民主党の300議席超という圧勝につながったが「有権者の期待値が高いだけに、政策遂行がうまくいかない場合、参院選で大敗し、ふたたびねじれ国会に逆戻りするリスクがある」(大手銀関係者)という見方が、市場にはくすぶっている。

 その点は、民主党関係者も強く意識しているようで、新政権のスタートダッシュが重要であるとの認識に立ち、最も重要な来年度予算編成が遅延しないよう優先順位を工夫する動きをみせている。

 一方、麻生首相は、同日夜の自民党本部での会見で、総選挙敗北の結果を「甘受するべき」と述べ、敗北を認めるとともに「できるだけ速やかに後継総裁選を行って出直す必要がある」と述べ、総裁辞任の意向も明らかにした。今後は一党員として党再建に力を注ぐとしつつ、解散時期の判断を間違ったのではないかとの質問には「経済対策など政策を政局より優先させたことはまちがっていなかった」と反論した。

 同党の菅選対副委員長は、敗因について「(自民党が)国民の目線から遠くなってきた。国民の不安に応えることができなかった」と述べた。

 (ロイターニュース 伊藤純夫 吉川裕子)

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