[19日 ロイター] - エクアドル政府は19日、中国の銀行と債務再編で合意したと発表した。2025年まで14億ドルの返済負担を軽減する。
エクアドルのラッソ大統領は2月、債務再編と中国との長期石油販売契約の条件改善を目指すと表明していた。中国は過去10年でエクアドルの主要な金融パートナーとなった。
中国の国家開発銀行、中国輸出入銀行とそれぞれと14億ドル、18億ドルの融資契約について返済期限を延長し、返済額を軽減することで合意した。返済期限はそれぞれ27年、32年まで延長された。
中国輸出入銀行とは、6カ月間の猶予期間中、一部の適用金利を引き下げ、全ての返済を停止することでも合意した。
融資契約はコレア前政権時代に締結したもので、一部の融資は中国企業への長期の石油販売契約と関連付けられている。
今回の合意の一環で、エクアドルは、中国石油天然ガス集団(CNPC)に対し、一定量の石油を市場価格で販売できるという。
エクアドルの国営石油会社ペトロエクアドルは先週、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)と複数の原油販売契約で合意に達した。
ラッソ大統領は昨年5月の就任以降、新型コロナウイルスで打撃を受けた国内経済の再生に向けて、多国籍金融機関から資金調達に動いており、国際通貨基金(IMF)との65億ドル規模の融資協定を再交渉した。
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