[カイロ 30日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は30日、訪問先のエジプトで、米国はエジプトに対し、政治犯の解放や表現の自由の保証を含む、人権に関する措置を進めるよう引き続き呼びかけると述べた。
ブリンケン長官は首都カイロでエジプトのシシ大統領、およびシュクリ外相と会談。記者団に対し、宗教的自由の保護、女性の地位向上、一部の囚人の釈放などの「重要な前進」が見られたとしながらも、「米国の懸念は解消していないと明確に伝えた」と述べた。
同時に、米国はエジプトとの戦略的パートナーシップの強化を望んでいるとも表明。エジプトは米国の軍事支援を受けており、これまでにイスラエルとパレスチナの紛争を調停している。
米国務省のプライス報道官が発表した声明によると、ブリンケン長官はシシ大統領との会談でスーダンやリビアなどの地域情勢についても協議した。
中東歴訪中のブリンケン氏は29日にエジプトに到着。イスラエルとパレスチナの衝突がエスカレートする中での訪問となった。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」