[パリ 31日 ロイター] - パリのエッフェル塔で、エレベーター利用のルールが変わったことから、熱波の中で観光客らがいらいらしながら長い列を作る状況が発生している。
エッフェル塔管理事務所は今月、これまで2機のエレベーターを当日の来館者に利用させていた規則を変更し、1機は事前に入場券を購入した来館者だけが利用できるようにした。
事前に入場券を購入せずに来館した観光客らは、塔の土台を1周する長蛇の列に並んでいる。最大3時間待たされていると話す来館者もおり、もう1機のエレベーターにほとんど列ができていないことに苛立ちを示した。
気温は摂氏38度に達し、列に並ぶ大人たちは汗だく、子どもたちはボトル入りの水をほしがっている。
エッフェル塔の広報担当者は、新規則のせいで列が伸びたとの指摘を一蹴、エッフェル塔には夏季を中心に常に多くの人がやってくると釈明した。一方従業員らは「怪物的な」新規則に反発してストを実施する構えで、現在管理事務所と労組の間で協議が行われている。8月1日に何らかの決定が下される見通しという。
昨年パリを訪れた観光客は過去最高の4000万人超で、このうち600万人以上がエッフェル塔に登っている。
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