[ワシントン/ロンドン 17日 ロイター] - 途上国の債務削減交渉に弾みをつける目的で設立された「グローバル・ソブリン債務ラウンドテーブル」の初会合が17日にオンライン形式で開かれ、米大手投資企業ブラックロックと英大手銀スタンダード・チャータードがラウンドテーブルへの参加を表明した。
ラウンドテーブルは国際通貨基金(IMF)と世界銀行、今年の20カ国・地域(G20)議長国であるインドを座長とし、同国ベンガルールで開催されるG20財務相・中央銀行総裁会議の傍ら、25日に対面会議を開く予定。17日のオンライン会議は対面会議の議題を決めるために開催された。
ラウンドテーブルは、債務国に加えて公的部門、民間部門両方の債権者が参加しているのが特徴。民間債権者は途上国債務に占める割合が公的な債権者よりもずっと大きくなっているが、途上国債務削減を目指すG20の「共通枠組み」にはほとんど参加しいていない。
世銀のマルパス総裁は、民間セクターが議論に早くから参加することが債務削減の加速につながるよう期待すると述べた。
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